超微粒子超硬合金の切断でバリ・カケなく、約2倍の高寿命を達成
【超微粒子超硬合金の加工の課題】
超微粒子超硬合金は一般的な超硬合金より硬度が高く加工性が悪い材料です。
超微粒子超硬合金の丸棒切断加工では、ダイヤモンド切断ホイールの切れ味不足によりワークの切断抜け側にバリ・カケが発生していた。
またダイヤモンドホイールの寿命が短いため頻繁にホイール交換が必要だった。
【レジン+メタル複合ボンドの切断ホイールで解決】
樹脂系ボンドに金属粉などが添加された、レジン+メタル複合ボンドで切断ホイールを製作。
ボンド硬度が高く且つ高強度で弾性が少ないため砥粒の埋没が抑えれた結果、一般的な超硬合金より硬度が高い超微粒子超硬合金の切断でも優れた切れ味を発揮しバリ・カケの発生を軽減。
ボンド硬度・強度が高いためホイール寿命が長く一般的なレジンボンドと比較して約2倍のホイール寿命を達成した。
レジン+メタル複合ボンドのメカニズム
超微粒子超硬合金の切断テスト条件
機械:汎用切断機(平和テクニカ社)
ワーク:超微粒子超硬合金 丸棒φ6
ホイール寸法:205D-0.7T
ホイール仕様:ダイヤモンド粒度#140 BDMボンド
結果:3900cut/ 枚(他メーカー製ホイールは1900cut/枚)
約2倍の長寿命
超微粒子超硬合金の切断に最適な研削工具
ダイヤモンドカッティングホイール
超硬合金、サーメット、セラミックス、ガラス、フェライト、カーボン、その他非鉄金属材料の切断・溝入れ加工に用いられるホイールです。切れ曲がりが少なく、高品位な切断面が得られます。ネオジウム磁石の切断には、レジンボンドCBNホイールが適します。